バックテスト2(銘柄選択をプレミアムに従って決める場合)
バックテスト1では、ATMからいくら外側を選択、という具合に、銘柄選択を権利行使価格に従って決める前提で行いました。
これでは、ボラが急上昇した場合に、とても高いプレミアムを売らねばならないこととなって、売り銘柄の選択方法としてはイマイチだな、と思い、バックテスト方法を見直すことにしました。
具体的には、売り銘柄をプレミアムに従って決定するようにしたものを、バックテストのロジックに追加しました。
コールは30円以上で最も30円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
ぷっとは10円以上で最も10円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
という具合です。
結果は以下の通り、7/1から8/22までのバックテストで、3167円/1日の収益となりました。バックテスト1の結果とあまり変化がないし、バックテスト1の問題点(ボラ急騰時に同じ権利行使価格でもボラ急騰前に比べてプレミアムが高くなってしまって、証拠金が足りなくなる。)が解決できるので、こちらの方を日売買に適用することにします。
ちなみに、もっとアグレッシブに、
コールは200円以上で最も200円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
プットは100円以上で最も100円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
にすると、収益は10,611円/1日となります。
デルタがロングになるように、売るオプションのプット側のプレミアムを厚くすると、
コールは100円以上で最も100円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
プットは200円以上で最も200円に近い権利行使価格を売る。枚数は1枚。
デルタが概ねロングになって、日経平均は下落、なので、相当やられるかなと思ったのですが、意外と日経はマイナスに対して、両側売り戦略はプラスリターンになるんですね。これくらいの日経の下落を補って余りあるタイムディケイがオプションにあることが確認できました。これだと、日経平均が上昇時期だと相当利益出そうですが、オプション売ってのデルタロングはあまりやる気にはなりません。